富津岬の砲台跡


2003.7.15
木更津駐屯地の掩体壕を見た後、国道16号線を通って富津岬に行きました。国道16号線は東京のまわりをぐるっと囲むように通っていて、沿線には基地が多いです。戦時中は軍用道路だったようです。
新日鉄君津製鉄所の前を通り、しばらく走ると富津岬の標識がある交差点があります。そこを右折すると富津公園に出ます。
公園を入ってすぐのところに県営の無料駐車場があります。そこに車を停めて、道路の反対側の富津公園に行きました。富津公園は東京湾に突き出た半島状の砂州、富津岬にあり広い松林が先端まで続いています。先端部までまっすぐ道路が伸びており、北側海岸沿いにジャンボプール、温水プール、屋外劇場などがあります。
公園に入ってすぐのところに池があり、まん中に島があります。池というより堀で囲まれた要塞という感じです。ここは明治14年、陸軍の砲台が作られた所です。橋を渡って島に行き石段を上がって行くと頂上には砲台跡がありました。古い石垣も残っています。
展望台があったので上がってみたら、ずっと先まで広い松林が続いていました。富津岬の最先端の向こうに第一海堡、第二海堡が見えました。
松林は千葉県有保安林になっています。富津岬は明治時代から終戦まで旧日本軍の要塞地帯として一般の立ち入りが禁止されていました。広大な砂原でほとんど木がはえてませんでしたが、飛び砂や塩風の害を防ぐため植林され現在では広大な松林になっています。
島から橋を渡り池の外に出ると、左側に覗き窓のあるコンクリート製の監的塀がありました。左右に分かれており、そのまん中を道が通っていました。その先に射入窖がありましたが、草ぼうぼうで蛇が出るかも知れないので行くのやめました。草が枯れる冬に来た方が良さそうです。
整備された公園の遊歩道に出て先へ進むと、天皇陛下お手植えの松があり記念碑が建っていました。この松は昭和28年の第9回全国植樹祭で、天皇陛下が植えられた松です。ずいぶん大きな松になっていました。
その先にはハス池があり休憩用の東屋もありました。さらに先は自然のままにしてある松林で草ぼうぼうで入っていけないので、駐車場に戻り車に乗って最先端に行きました。ここにも駐車場があり車をとめられます。明治100年を記念して建てられた展望台がありますが、点検中のため立ち入り禁止でした。展望台に上がれなくても、ここからの眺めは素晴らしいです。釣りをしている人たちがいました。
正面には第一海堡や第二海堡が見えました。ここは東京湾で一番狭いところで、対岸は横須賀で猿島も見えました。
ここの海堡は、旧日本軍が明治から大正にかけて首都防衛のために築いた人工の要塞島です。第三海堡もありましたが、関東大震災でほとんど海に沈んでしまったそうです。浅瀬になっていて船が座礁する危険があるため撤去作業が進められているそうです。
第一海堡へは船が出てないので行けないですが、第二海堡へは神奈川県側から便数は少ないですが釣り客用の船が出ているそうです。第二海堡は戦後、灯台、避難所、海上保安庁の訓練施設として使われてきましたが、現在は廃虚のような状態だそうです。
第二海堡は、東京湾内で唯一磯釣りの出来るところとして、釣り人には知られています。最近船の航行に邪魔な存在なので取り壊しの話も出て来ているようです。貴重な戦跡なので長く保存しておいてもらいたいです。


池の中の砲台跡がある島

銃座跡


砲台跡

砲台跡の下は石垣になっている


砲台跡から石段降りると観測所がある

監的塀


監的塀から草をかき分け進むと射入窖がある

天皇陛下お手植えの松


砲台跡島頂上の展望台から見た富津岬

明治100年記念展望台


富津岬先端の防波堤

富津岬から見た第1海堡(右)と第2海堡(左)


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